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芽キャベツの花 [その他]

越冬した芽キャベツに花が急激に伸びて花が咲いてしまった...まるで菜の花だ。太い幹に鈴なりの芽キャベツが生るはずだったのにぃ...。
越冬してしばらく経つと大きく広がっていた葉が寂しくなっているのに気が付いた。どうやら誰か食べているみたいだ。目星はついているのだが、どういう訳か姿が見えない。そのうち葉っぱの上に茶色い抜け殻を見つけるようになったら、周りで白い蝶々がひらりひらり。そうか、これはキャベツだった!半分以上食べられてしまったが、別に葉っぱを食べるために植えたわけでは無いので大目に見てやろうじゃないか。向かって左側はそのまま放置、右側は下の方の葉っぱを省いて育たなかった小さな芽を欠いてみた。その結果、両方とも菜の花になってしまったぁぁぁァァァ...。調べてみると前年に収穫した芽キャベツを放置しておくと花が咲くという記事は沢山ある。成程、そういうことか。二年目もたわわに芽が生るならば農家は越冬させるはずだものね。しかし、農家の方に言いたい。芽キャベツの蕾は結構美味しい!黄色い花がキレイだからこれはこれで良いじゃないかと母は言うのだが、忸怩たるものがあるので花が咲く前の蕾を数本切って天ぷらにしてみた。これが結構美味しい。生で食べてみた時にはかなり苦い感じがしたのだが、天ぷらにするとえぐみは全くない。ちょっと溜飲が下がりました。芽キャベツを取ることは断念するにしてもどこまでこの多年草が持つのか?興味津々なのでこのまま放置してみようと思っておりまする。
芽キャベツの花.jpg

多十郎殉愛記 [映画]

予告編を見て気になっていた多十郎殉愛記を観てきました。今日が封切りと言うのにガラガラ。観客はほとんど(私を含めて)高齢者で、若者は僅か2名と言う寂しい状況でした。まあ、真ん中の通路側でゆっくりと観られたので良しとしましょう。

セピアがかった映像はまるで50年前のチャンバラ映画そのものでした。残念な事に半世紀の進化が全く感じられません。しかし、嬉しい事に一歩の退化も感じることはありません。多分、これが監督の狙いなのではないかと思うのです。150年も前の物語を今風に早回しや画像処理を使って描く必要があるのだろうか?そんな監督の意地のような確信が伝わってくる映画でした。カッコいい高速立ち回りは一切ありません。殺陣よりも走る時間の方が長く、目にもとまらぬ太刀筋では無くブンブンと刀を振り回します。「木枯し紋次郎」(若い方は知らないだろうが...)を撮った監督だという事ですが、さもありなんと言う殺陣でした。実際の戦いはこんな感じだったのかなと思います。本物の刀は非常に重く、居合のように自分の呼吸とタイミングで振るのでなければ電光石火の太刀筋と言うのはあり得ません。一太刀ではなかなか死にませんから、新選組は美しく斬るよりも致命的な一撃となる突きを多用したと聞いたことがあります。相手よりも有利な体制で戦うためには必死に走らなければなりません。若い方はこんな戦い方では面白くないと思いますが、年寄りに取っては木枯し紋次郎を彷彿とさせるノスタルジックな作品でありました。惜しむらくは話の展開がちぐはぐで、不自然なストーリーになっていると言うことでしょう。もう少しシナリオを良く練ってから撮った方が良かったのではないでしょうか。集客は期待できないと思いますから、もうこのような作品が日の目を見ることは無いでしょう。最後のチャンバラ映画を観られて良かったと感じる作品でした。