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鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー [映画]

久しぶりに映画を観てきたので感想を書いておこう。鋼の錬金術師が明後日で上演終了という事なので行ってきた。「きさらぎ駅」と迷ったのだが、一作目も観ているこちらを選択。平日の朝なので観客は数人。このほうがゆっくりと観られるので個人的には嬉しい。

まあまあの出来では無いだろうか。人気アニメの実写版は結構難しい。映画と言う限られた時間の中で、しかも実写なのだから全てを描ける訳では無い。漫画やアニメと比べるのは意味が無いと思うのだが、原作に近づける為にCGとVFXをふんだんに盛り込んでなかなか迫力のある画を造り込んできた。ストーリー展開やセリフも無理が無かったように思う。とても見やすかった。映画はお金を払って2時間集中して観るのだからこれは結構大切な事だ。出演者は中堅どころが多く可もなく不可もなくでこちらも安定志向の作り方をしている。だからこそ主演の山田涼介や共演の本田翼、新田真剣佑が上手に浮き上がってくる。印象に残ったのは本田翼が結構演技が出来るという事だ。可愛いだけのモデル系タレントさんだと思っていたのだが、以前TVドラマで見た時に比べると演技に雲泥の差がある。やはり経験が人を育てるのだろう。引き合いに出しては悪い気がするが、ピナコ役の風吹ジュンさんも駆け出しの時には可愛いだけで芸能人水泳大会くらいにしか出られない歌手だったのに、今や重要な役をこなせる立派な女優さんになっている。舞台での存在感は重鎮と言ってよいくらいだ。演者が自分の役柄をよく理解して若手を引き立てることに成功した映画と言って良いだろう。次作で完結する訳なので来月の公開が楽しみだな。